収益性の分析


儲ける力はありますか?

 収益性とは、資本をいくら投入していくらの利益を獲得したかの割合をいいます。  そして、分析して企業が利益を生み出す力を評価します。


   

<収益性を高める方法>

イ) 総資本の圧縮

整理できる遊休資産はありませんか?
不良在庫の整理は出来ませんか?

ロ) 経常利益を増加させる

仕入れ、外注費を下げる方法は有りませんか?

固定費を削減する方法は有りませんか?
 
   

 


安全性の分析


お金は足りてますか?

 安全性とは、「資金繰りの安全性」のことであり、それは企業の支払能力の大きさを意味します。 分析方法は、一時点における安全性と一定期間における安全性と2つ方法があります。


   

<安全性を上げる方法>

1) 代金回収の不良

 やみくもに、売上げを伸ばすことのみに力を注ぎ、その代金回収をおろそかにすると、数字の上では利益が出ているにもかかわらず、資金繰りが悪化するという事態にもなりかねません。
 そうならないために、まず取引条件や回収方法の見直しをはかりましょう。

 
   

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<安全性を上げる方法>

2) たな卸資産の過大

 商品の品切れによる販売チャンスを逃したくないため、企業は一般的に常に多目の在庫を持つ傾向にあります。  しかし、過大な在庫は資金を圧迫し、不良品(デッドストック)の発生にもつながります。 前期に比べ、在庫はどれだけ増加したのか、またその資金はどのように調達されているのか検討してみましょう。

 
   

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<安全性を上げる方法>

3) 固定資産の過大

 必要以上の設備投資は資金を固定化させますので、資金繰りは大変厳しいものになります。 設備投資計画では、次の点に注意しましょう。

設備の入れ替えか、増設か

その設備導入によってどのような効果が生まれるか

どこから資金を調達するのか
(自己資金か借り入れか)

買い取りかリースか
(リースは貸借対照表には表示されず長期にわたる固定経費となりますので注意が必要です)
 
   

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<安全性を上げる方法>

4) 自己資本の不足

 企業の安全性を表す指標に自己資本比率があります。 日本の企業は総体的に自己資本比率が低く、他人資本(借入金、買掛金等)が多いといわれてきました。 これらは借入金、または企業間信用を利用して運転資金を確保してきたケースが多いからです。
 しかし、長期的には、増資を行うとともに、総資産を圧縮することにより他人資本を減らし、自己資本比率を考えておかないと健全な発展は望めません。

 
   

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<安全性を上げる方法>

5) 利益の不足

 損益計算は発生主義により行われるため、利益(損失)と資金繰りには期間のずれがあります。 そのため、赤字企業が借入金で赤字を補填し続けるといずれ経営破たんを招きます。
 企業が資金不足に陥らないためにも、やはり利益を確保することが重要なのです。

 
   

 


生産性の分析


人・物は活かされてますか?

 生産性とは、事業にどのくらいの人または物を投入して、それによっていくら稼ぎ出したかの割合をいいます。 すなわち、生産が効率的に行われているかどうか見ます。


   

<生産性を上げる方法>

イ)

労働分配率(粗利益に占める人件費の割合)の管理が重要です。

ロ)

一般的には、労働分配率が低く1人当たりの人件費は高くしたい。

ハ)

人件費の伸び以上に生産性を向上させる。

 
   

 


成長性の分析


業績は伸びてますか?

 企業の成長性を測る基準としては売上高が一般的です。 売上高は、景気変動の影響をまともに受けますが、少なくとも経済成長率以上は増加させたいものです。